〜転職を繰り返したASD+ADHDの私が行き着いた在宅ワークという天職〜
自分が発達障害なのではないか?と疑いを持ったのは、社会人8年目のことでした。
私は高校を卒業してすぐに就職しました。
しかし、しばらく勤めた後に、職場の人間関係でトラブルが発生。
それをきっかけに体調を崩し、出勤が億劫になり、
初めて勤めた会社を一年で辞めてしまいました。
精神的に不安定だったので、近所の心療内科を受診しました。
抑うつ状態との診断を受け、カウンセリングと投薬治療を始めました。
自宅でしばらく休養した後は、半年〜一年くらいのスパンで職を転々とする日々でした。
①人と上手くコミュニケーションが取れない。
②職場の雰囲気に馴染めない。
③仕事のレベルについていけない。
④ストレスでメンタルが不調になり、体も動かなくなる。
大体この四つが、退職する理由でした。
私は20代後半まで職を転々としていましたが、
同い年の友達は皆それなりにキャリアを積み、同じ職場で何年も働き続けています。
それまでは「上司との相性が悪かったから」「自分に合わない仕事だったから」
そういう理由で転職することを正当化していました。
ですが、「もしかしたら、会社ではなく私のほうがおかしいんじゃないか?
だから仕事が長続きしないんじゃないか?」、という疑問に、ようやく辿り着来ました。
そこで、私は「仕事 長続きしない理由」、という単語でネット検索をしました。
検索結果には「発達障害」の文字。
発達障害の特性は、普段の私の行動とよく似ていました。
私はそこで、自分が発達障害ではないかと初めて疑問を持ちました。
発達障害に詳しい病院を調べて何件か巡り、
通院してから半年経った頃にようやく診断が下りました。
私はASDとADHDの併合型でした。
ASDの特質で一番困った点は、
人と上手くコミュニケーションを取れないことです。
「人の話を理解するのに時間がかかる」
「話の脈略が読めず的外れな回答をしてしまう」
「空気が読むことが難しい」
「悪気はないが失言癖がある」
会話が噛み合わなかったり、相手を不快にさせてしまうことが多々ありました。
上司への報連相や、取引先との商談にも支障が出ていました。
ついには人と会話をすること自体が怖くなり、
対人恐怖症や場面寡黙症も発症してしまいました。
ADHDの特質で困った点は、注意力が散漫なことや多動性、衝動性です。
次から次へと興味が移ってしまい、非常に飽きっぽく、単調な作業を続けることが出来ません。
また衝動性が非常に強いので、仕事を辞めたいと思ったら行動が速く、
次の日には退職を申し出てしまいます。
物事を深く考えずに即行動に移してしまうので、後悔した数は数えきれません。
そして発達障害には二次障害が付きものです。
私は長年うつに苦しみ、心療内科への通院を続けています。
仕事が続かない理由には、うつも密に関係していると言えます。
私が抱えた最大の課題は、
「コミュニケーション能力のなさ」「仕事が長続きしない」「二次障害を抱えている」です。
そして発達障害者のライフハックを色々と調べた結果、在宅の仕事に興味を惹かれました。
在宅ワークの「人と会わなくて良い」「自分のペースで出来る」点は、これ以上にない魅力でした。
抑うつ症状もあり、体力のない私でも、在宅の仕事なら出来そうに思えたのです。
私は前職を辞めて休養中だったので、在宅ワークの世界に足を踏み込んでみました。
利用したのはクラウドソーシングです。
ネット環境が整っていれば自宅で稼げるという画期的なシステムです。
私は文章を書くことが得意だったので、ライティングの仕事を請けるようになりました。
最初は記事ひとつを書き上げる作業にも時間がかかりました。
しかし慣れてくれば効率が良くなって、文字単価も上がり、収入も増えていきました。
ADHD特性があり非常に飽きっぽい私ですが、ライティングの仕事は楽しく続けられています。
色々なジャンルを調査して記事を書くので、幅広い知識に触れることが出来ます。
飽き性な所が欠点でしたが、今は強みとして活かせています。
しかしながら、在宅ワークの報酬は全体的に安価です。
私はライティングの仕事もしながら、データ入力の業務委託も掛け持ちしていました。
在宅ワークは魅力的ですが、単価の安さには要注意です。
収入が安定するまで、時間がかかることを覚悟したほうが良いと思います。
在宅ワークは、収入が安定するまで時間がかかるというデメリットはあります。
しかし、私は在宅ワークに切り替えてから、メンタル面が安定するようになりました。
人に会わなくて済むし、自分のペースで仕事を進められます。
上手くコミュニケーションを取れず辛い思いをし、
体力面でも不安のあった私には、最善の選択でした。
発達障害や二次障害で苦しみながら働いている方には、
「在宅ワークで収入を得る」という選択肢を、ぜひ増やして欲しいと思います。
〜To wish your Life〜