COOさんの体験談「"周りの人とどこか違う"成人ADHDの私が抱える困難、工夫と1秒先の自分のために心掛けていること」

 

私は、今から2年前、医師から成人ADHD(大人の発達障害)と診断を受けました。

現在は障害者3級手帳を所持しております。

小さな頃から、

「考えがすぐまとまらない」、「少し変わった子」、「身の回りが異常な早さで散らかる」、

などといった指摘が多くありました。

 

社会人になってからも、ケアレスミスの多さや他人との認識の食い違いが多くあり悩んでいました。

発覚の発端は、上司の勧めで心療内科の先生に相談したことがきっかけです。

私が抱えている大きな困難は、代表して3点あります。


・1つ目は、時間管理がどうしてもできないこと

月間や1日のスケジュールを組み立てたり、

いつまでに何をしなくてはいけないのか、予定を把握することが難しいのです。


予定を記録しようとしても、焦って手近な紙にメモしてすぐ無くします。

手帳に記入してもカレンダーの月やページを間違えていて、

予定日ぎりぎりに指摘されるまで気づかないなど時間管理で困ることが目立ちます。


また、毎日のルーチンワークであっても、その日によって1つの作業にかかる時間が変わる

(他のことに気をとられ、作業から脱線してしまう)ため、時間割りを組むことができません。


・2つ目は、お金の管理ができないこと

月に、何でいくら使うのか、家計簿に記録することが苦手です。

 

余裕をもって大まかな振り分けや概算をしても、不思議と金額の誤差が大きく、

旅行やお買い物でレジを通したら驚く金額になり、焦ることが多いです。

お金は怖いという印象を抱いてしまいました。


・3つ目は、人との意志疎通で食い違いが起きること

相手が何となくふざけて言った言葉を本気で鵜呑みにして発言・行動してしまいます。

 

極端な例だと、「書類をわけて」と指示されると、

「種類ごとに分別する」という意味なのに、「書類を2つに切る」、のように解釈をしたりします。

 

相手からすると、どうしたらそのような発想になるのか分からない。

困ると同時に、行動の意味がわからないと感じるらしく、

スピードや正確性を求めるビジネスの現場では、いらだちを生む源として敬遠されてきました。

発達障害者支援センターや、区の生活や仕事に関する相談窓口で相談を重ねたところ、

自分が生きやすくなるように、向き合って取り組みましょうと、背中を押していただけました。

 

いろんな支援制度を紹介して頂いたり、

スタッフさん独自の工夫をアドバイスして頂いたりして非常にありがたかったです。

私が業務に取り組むにあたって心がけている事は3つあります。

・どんな作業においても同時並行で抱え込まないこと

・1つ1つの作業に集中してこなすこと

・難しいと感じる時は、人や物に助けを求めること

マルチタスクが大の苦手で、「考えやタスクが頭の中で散らばってまとまらない」という特性があります。

 

優先順位をつけるか、もしくは自分が得意・すぐ取りかかれる簡単な作業を集中して早く終わらせる。

考えることが必要な事案はじっくり1つずつ取りかかります。


もし、「これはハードルが高い」「何をどうしたらいいかわからない」という場面に直面したら、

誰でも話しやすい方に、今の状況と、できないことを伝え、協力をお願いしています。

 

私の場合は、ケアレスミスのチェックと、お金の管理がとても難関でした。

 

ミスのWチェックは同僚の方にお願いしたり、お金の管理や調整は、

母や、区の相談窓口の方に一部監修をお願いしています。


またメンタルが不安定になって、不調を誰にも話せない時や、

タスク整理をしたい時は、スマホで専用アプリを活用しています。


例えば私の場合は「ilka」という、誰とも繋がらないツイッターのようなSNSアプリを利用しています。

気兼ねなく気持ちをせきららに呟けたり、応援や共感をいただけるので、とてもほっとします。


タスク整理は、「Tasks」という、大分類のタスクに、細かなサブタスクをつけられます。

チェックや優先度変更が手軽にでき、目視でわかりやすく、リマインダー機能で予定を教えてくれます。


アプリは種類が沢山あるので、アプリストアで検索して、ご自身に合ったものを試してみると良いと思います。

ADHD
の課題は沢山あるのですが、それでも諦めるのではなく、その課題を細かく具体的に分析する。

どこからなら自分が乗り越えたり、こなせるそうか模索してみる。

そんな小さな行動が自分自身の困難の突破口になると思います。


学生の頃のテストで、全体を見渡して、記述問題より先に得意な問題や選択問題を早く解く。

そうすることで、点数を確実にアップさせていくような感覚です。


問題1つの得点は小さくても、気がついたら過去の自分より確実に少しレベルアップしていることに気付きます。同じ特性でお悩みの方も、どうか諦めず、ご自身の心地良いペースで、前に進んでいきましょう。

 

以上、体験談